2021.05.01 / Topics
中村製材所のPR映像を公開しました!
この度、中村製材所は自社PR映像を制作し、YouTubeにて公開いたしました。
■森林資源を取り巻く日本と世界の状況
世界では、保護価値の高い森林資源が日々失われています。
その一因となるのは、木材・紙等の原料や燃料として使用するために森林が違法に伐採され、管理が適切になされていないこと。
私たちの社会・環境を維持するためには、植林などで回復に努め、適切に管理運営していかなければならない状態です。
一方、日本は1950年代まで木材自給率が9割以上であり、木材供給の100%近くが国産材でしたが、1964年の木材輸入自由化以降は輸入丸太、1970年代からは輸入製品や輸入燃料材が国産材を圧迫し、2002年には木材自給率が過去最低の18.8%まで落ち込みました。2002年以降、木材自給率は回復基調にあり、2017年には36.1%まで増加していますが、輸入製品・輸入燃料材が木材供給量の過半数を占めている状況は変わっていません。
世界で森林伐採が深刻な問題となっている中、日本では海外産木材の輸入増加により国内林業が衰退したために、森林環境の整備のために森林伐採が必要とされているのです。
森林資源として利用できる木々を伐採せずに放置してしまうと、資源として使えない木々が残り、将来的には森林資源が減少してしまうと考えられています。また、計画的に森林伐採が行われないことで、地球温暖化防止機能の低下や、土砂災害の増加といった様々な環境問題の引き金にもなります。
■次世代へ繋ぐ、資源に負荷をかけない「SKINWOODⓇ」
このような森林伐採の減少による環境問題を解決し、森林サイクルを持続化するためには、豊富な森林資源を国内の住宅や製紙業などの市場に供給し、国内森林を有効活用していくことが大切です。
中村製材所は、こうした状況を変える方法として、次の2ステップが望ましいと考えます。
第1ステップ:生長を終えた樹木を間伐し、若い樹木の生長を促すこと。
第2ステップ:間伐した樹木をSKINWOOD®仕様の商品へ積極的に活用すること。
「SKINWOOD®」とは、中村製材所がFSC 認証材、特に国産の地域材の小径木に着目し、それを有効的活用した製品次世代突板です(特許取得済)。
大丸太そのものからではなく、小径木を小さな板にし、ブロック状にした木材を接着集合(集成材)させ、結合させたものを削ることで、小径木から大きな突板に加工しています。
特徴は、以下の4点です。
①FSC認証材のみならず、地産地消の推進から地域産材の利用が可能。
②森林資源の有効利用を可能にした小径木が採用できる新工法。
③小径木でありながら、小さなブロック(5~15mm厚)で構成されているため、柾目に色調のバラツキが抑えられ美しい木目を広範囲に表現することが可能。
④適切に管理された森林からの産出された木材の使用が、世界的に取組が強化されている。すなわちSDGsの目標15に合致している。
従来直径が大きい丸太しか突板にできなかったところを、小径木を突板にすることで、森林資源を有効活用することができます。
完成したSKINWOOD®は、内装壁材として公共建築部等、広範囲・大量・リフォーム品として可能な製品でもあり、家具材としても利用することが可能です。
100年先、時代を超えてそれより先に繋いでいくこと、資源に負荷をかけないことがSKINWOOD®の役割であり、株式会社中村製材所の使命なのです。
■九州SDGs経営推進フォーラムの「パートナー企業」に選定
今回、株式会社中村製材所は、経済産業省九州経済産業局における九州SDGs 経営推進フォーラムの 「 パートナー企業 」 に 選定されました 。 社会課題の解決に向けたソリューションやスキルを有する企業を「パートナー企業」とし て 、当該フォーラムや会員とのパートナーシップのもと、 SDGs 経営を推進 していくこととなります。森林資源の 有効的利活用や 保全 、 環境を守り、地域の誇りを取り戻し、地域経済の活性化(地方創生)等を実施していきます。