2026.03.11 / Topics
熊本の木を、もっと自由に、美しく。地域材の活用方法。
「地産地消」や「地域材の活用」という言葉を聞くと、どこか「環境のために使わなければならない」という、義務のようなニュアンスを感じることはありませんか?
本来、建築素材を選ぶ楽しさは、その質感がもたらす美しさや、空間に命を吹き込む表現力にあるはずです。
熊本県には、小国杉というブランド杉もあり、木目の美しさが特徴的です。
今回は、熊本の木を「制約」ではなく「自由な表現」として使いこなすための、新しい活用方法をご紹介します。
1. 熊本の風土がつくり出した木目
木は気温が低い方がゆっくりと成長する特性をもっています。
九州は温暖な地域ですが、熊本県のなかには標高400mを超える山間高冷地帯があり、東北と同じくらいの平均気温になる場所もあります。
ゆっくりと育った熊本県産材の木材は、木目が詰まった美しい表情を持っています。
2. 木目にとらわれない自由な活用方法
地域材を自由に使いこなす鍵は、「木目のコントロール」にあります。
・板目(いため): 山形や波状の不規則な木目で、木の力強い表情や温かみが特徴。
・柾目(まさめ): 年輪が直線的に平行に並び、すっきりとした端正な印象を与えるのが特徴。

地域材の利用量を増やし、森林循環に貢献するためには、板目の無垢材を多く使用することが最も効果的です。
しかし、現代的な空間に馴染む「落ち着いた雰囲気」や「洗練された意匠」を求めるなら、やはり柾目の活用が理想的です。
とはいえ、柾目の木材は非常に希少で、質の高い柾目を安定して手に入れるのは、容易ではありません。
そこで、中村製材所の次世代突板SKINWOOD®がその課題を解決します。

独自の技術により、わずか14cm程度の小径木(若木)からでも、美しい柾目の突板を製造することが可能になりました。
さらに、着色塗装を施すことで、本来のスギやヒノキとは違う、多彩なデザイン表現もご提案します。柾目であれば、場所によって木目が大きく変わる心配もなく、大規模な壁面でも均一な美しさを保てます。
「地域材=和風」という固定概念を打開できるのがSKINWOOD®です。
3. 流通の「大変さ」をデザインの「強み」に変える
「熊本の木を使いたいけれど、ルートが分からない、小規模だと断られるのでは?」
そんな実務的な不安が、デザインの自由を奪っているとしたら、非常にもったいないことです。
私たちは、創業から培ってきたノウハウで、森林から木材を選ぶところからサポートできます。
複雑な流通の交通整理を私たちに任せていただくことで、設計士の方やデザイナーの方は「熊本県産材をどうやって使うか」という本来の仕事に集中していただけます。
14cmの小径木からでも美しい柾目を生み出すSKINWOOD®技術は、限られた資源を使えるデザイン資源として変換する手段です。
まとめ
熊本県産材の表現の可能性を、一緒に広げませんか。
熊本の木には、まだまだ知られていない美しさが隠されています。
「こんな空間に使いたいけれど、技術的に可能だろうか?」「この予算と規模で熊本の木を活かせるだろうか?」
どんな小さなお悩みでも構いません。まずはあなたの「理想の空間」を聞かせてください。
熊本の森が持つポテンシャルを、私たちが最高の形で提案に変えさせていただきます。